GMT

(The Generic Mapping Tools)


11.等値線図を忘れてた

 今まで単なるグラフと彩色画(!?)は出したけれども、等値線図というものを出さなかったような。というわけで出してみるか。 等値線を引くには、grdcontourなるコマンドを使います。

 はい。以下1998年 1月13日12UTC(日本時間で午後 9時)の図をネタに使います。この図は実線で等圧線、破線で等温線、矢羽では風、色では相対渦度(赤いほど反時計廻りに風が廻っていると思ってくれれば結構)を示してます。 稚内附近に小低気圧がいるのが見えますね。そこでは渦度が大きいのも分かりますね。日本海側に西風が吹き込んでいるのも見えますね。

注意:矢羽はもともとのGMTでは表示できません。あくまで「Mr.Kato's product」であることをお忘れなく。

 ps版はこちら、pdf版はこちら
 同時刻の気象衛星ひまわり5号の赤外画像であります。やっぱり、渦、ありますね。

 ps版はこちら、pdf版はこちら
 面倒じゃ、重ねちまえ、ってのがこれ。海岸線が赤、等圧線が青、矢羽が緑。色合いをもう少し考えろという意見もあろうかと思われます。 ごもっともごもっとも。その辺は図をつくる人の腕一つにかかっております。裏を返せば、腕一つでどうにでもなる、ということでもあります。

 ps版はこちら、pdf版はこちら
 表示用サンプルスクリプトはこちら(但し然るべき書式のデータが存在していることを仮定)。

海面気圧・気温・風のデータは気象庁領域客観解析データ(RANAL)を使用。極東域を覆う格子データで、格子間隔約20×20km、鉛直21層、海面気圧またはジオポテンシャル高度・気温・水平風・湿数(2001年 2月まで)または相対湿度(2001年 3月以降)のデータを持つ。


前へ 座学編トップへ 次へ

坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp
作成日 : 2002年 7月 5日