mutt はなにも設定しなくても標準でメールの送受信ができる簡単なメーラである. しかし, 使い勝手をよくするにはある程度設定をしたほうがよい.
mutt の動作は,~/.mutt/muttrc ファイル編集することで制御される.
以下では~/.mutt/muttrc の書き方について筆者が知っている限り説明する.
1. 作業
1. ~/.mutt/muttrc を作成.
$ mkdir ~/.mutt
$ vim ~/.mutt/muttrc
muttrc の基本的な書き方は
set []=()
である. [], () は設定したい書き方によって変わる. 以下に推奨する設定を書いていく
- 使いたいメール形式(メールボックス形式化メールディレクトリ形式か)
set mbox_type=mbox #メールボックス形式, メールディレクトリ形式を用いたい場合はmbox_type=Maildirとする
- 文字コードの指定
set charset=utf-8 #読むときの文字コードを UTF-8 にする
set send_charset=us-ascii:iso-2022-jp #送るメールの文字コードを iso-2022-jpにする
set assumed_charset="iso-2022-jp:euc-jp:shift_jis:utf-8" #指定した文字符号化方式 us-asciiの指定が行われていない場合に us-ascii とする
set thorough_search=yes #日本語でボディの検索をできるようにする
- メールを記述するときのエディタ
set editor="/usr/bin/vim" #好きなエディタのパスを書く. デフォルトは/usr/bin/nano が選択される
- 本人情報
set realname="HOKUDAI Tarou" #相手に見える送り主の名前
set hostname="ep.sci.hokudaia.ac.jp"# デフォルトで入れられるドメイン
set from="tarou@ep.sci.hokudai.ac.jp" #送り主のメールアドレス
- アドレス帳の設定
set alias_file=~/.mut/alias #アドレス帳ファイル(alias)の場所
source ~/.mutt/alias #アドレス帳ファイルの読み込み